Ubuntu18.04 から 20.04 にアップデートしたところ MacBook のバックアップが取れていない事に気づいた。
原因を調べて解決したので作業メモ。
バージョンアップが原因
Ubuntu18 までは apt でインストールされる Netatalk のバージョンは Netatalk 2.x だったのに対して
Ubuntu20 にアップデートしたタイミングで Netatalk のバージョンが Netatalk 3.1.12 に上がっていた。
Netatalk2.x と Netatalk3.x は conf の互換性がない
調べると Netatalk2.x と Netatalk3.x は conf の互換性がないことがわかった。
Netatalk2.x は下記のファイルを使うのに対して
- afpd.conf
- AppleVolumes.default
Netatalk3.x は上記のファイルは読み込まず下記の 1 つだけで設定するようだ。
- afp.conf
書式も変更されている。
; [My Time Machine Volume]
; path = /path/to/backup
; time machine = yes
正直新書式のほうがわかりやすい。
conf を作り直す
幸い元の conf が残っていたので設定を移していく。
/home/DATA/timemachine/sakakinox "TimeMachine for sakakinox" cnidscheme:dbd allow:sakakinox volsizelimit:512000 options:usedots,upriv,tm
/home/DATA/timemachine/dev "TimeMachine for dev" cnidscheme:dbd allow:dev volsizelimit:512000 options:usedots,upriv,tm
/home/DATA/iTunes "iTunes"
Mac2 台の timemachine 設定と iTunes ディレクトリがある。
現在 iTunes は使っていないので設定不要
volumesize も現在はそれぞれパーティションを切っているので設定不要
[TimeMachine for sakakinox]
path = /home/DATA/timemachine/sakakinox
valid users = sakakinox
time machine = yes
[TimeMachine for dev]
path = /home/DATA/timemachine/dev
valid users = dev
time machine = yes
netatalk を再起動する。
systemctl restart netatalk
Mac から確認
無事認識されてバックアップが取れた。
Ubuntu は LTS のアップグレードを保証してくれているのは助かるけど
たまにサービスがメジャーアップデートされて動かなくなる事があるので注意が必要。
おしまい